転職活動で重要な役割を担うのが転職エージェントです。
3回の転職活動中には多数の転職エージェントと出会いました。もしかするとメールだけのやり取りを含めると3桁に届いているかもしれません。
その中で私が優秀なエージェントだと思ったのはたった5人です。そのため優秀な転職エージェントに出会うチャンスは5%程度だと言えます。
転職活動がはじめての方はもちろん、どのような方が優秀かどうかわからないと思いますので、どんな人が優秀なのか?何を確認すれば良いのか?について確認してください。
優秀なエージェントの定義
人によって優秀なエージェントの定義はもちろん異なります。
例えば以下を達成してくれるエージェントが優秀だと定義する人もいるでしょう。
- 現職からの年収の上げ幅:年収交渉が上手であること
- 案件紹介数が多いこと
- 多くの内定先を得られること
しかし、私が考える優秀さの定義は少し違います。
納得感を持って企業に募集させてくれるかどうか
です。
もちろん納得感を持つか・持たないかについてを定量的に測定することは難しいです。
しかし、優秀なエージェントからの紹介の場合は明らかに書類選考、および、面談への気持ちも情報量も異なりますので、結果として内定率もあがってきます。
また、内定した場合でも勤めたくもない企業に内定して断るのが面倒だなと思うことも少ないです。
優秀なエージェントは何が違うのか?
既に転職経験者の方はご存知かと思いますが、80%以上のエージェントは、取り敢えず案件を紹介するパターンが多いです。
そのようなエージェントのマインドは、「数打てば当たるから、取り敢えずあるだけ紹介しておけ」と考えているのでしょう。
そんな人は、Job Description以外の情報は持っていません。
優秀なエージェントは一つ一つの案件について自分の考え(ときには仮説)を考えて紹介してきます。
転職希望者に、何がマッチしていて、どういう仕事ができるので、推薦したいとイメージを紹介時点である程度持っています。
そして、数打てば当たるエージェントと異なり、希望者のこともしっかりとヒアリングするため、紹介先とのGap(懸念点)も明確に伝えてくれます。
優秀なエージェントはこのように、メリット・デメリットの双方から考えて提案してくれるので、情報提供量も格段に異なります。
そのため、応募段階には納得感を持って応募することができます。
これにより、面談時の質問や懸念として思っていることをぶつけることが可能になります。
優秀なエージェントの見分け方
それでは、本題の優秀なエージェントやスカウトを受けた時の見分け方を紹介します。このようなエージェントはNGという消去方法で紹介していきます。
1. 企業の羅列スカウトメールを送付するエージェントはNG
手当たり次第案件を紹介してくる代表格のエージェントです。
所見でスカウトを受けたときは思わず飛びついてしまいそうになります。
これに加えてオファー金額を記載してくることもありますがあまり信用しない方が良いでしょう。
私は以前このようなエージェント経由で内定を頂きましたが、残念ながら辞退することにしました。
引き止めの段階では連日のように連絡がありましたが、辞退完了後は、案件支援のお礼メールを出してもメールすら返ってきません。
社会人としてのマナーもありません。
具体的な企業名を出してこないスカウトメールを送信してくるエージェントはNG
スカウトメールの中に具体的な企業名を記載してこないエージェントがいます。
ただし、メールの中にヒントが含まれている場合はコンフィデンシャルな案件もあります。
検索で引っ掛かった人物に対して、対して確認せず総当りメールしているだけです、無視しましょう。
面接や書類選考で落ちた理由を企業から得られないエージェントはNG
意外にこれは大事な点です。
選考理由が得られないのは当然だと思われるかもしれませんが、企業の採用担当部門と太いパイプがあれば確認できるはずです。
選考理由を全て聞いてくれるエージェントがいるのに、理由を聞けないエージェントはあまり信用できません。
特に最初のスカウトメールで”CXXや経営陣や採用担当と直接やり取りしています”と記載しているのに、
*私が面接官のときには、選考理由は採用担当者としても必ず伝えています。
選考理由が聞けないパターンもあり、嘘八百だなぁと思うことがありました。
転職活動中で、まだ別の会社を探そうとしている場合、エージェントを変更することをおすすめします。
職務経歴書のレビューができないエージェントはNG
どういう人を採用したいのかをイメージできているエージェントは、必ず職務経歴書に対して、その要素が足りていない場合は確認してくれたり、懸念事項として伝えてくれます。
そのため、まず職務経歴書のレビューをお願いしてみてください。
転職活動が後半の場合は仕方ないかもしれませんが、前半の場合は職務経歴書は洗練されていないはずです。
にも関わらず、指摘コメントがないエージェントはハッキリいってやる気があるとは思えません。
スカウトメールで紹介された案件が面談時に全く話さないエージェントはNG
紹介先を釣り案件として利用しているお金のことしか考えていないエージェントです。
一番タチが悪いパターンなので、面談は即刻切り上げましょう。
自作の対策パックを持っているエージェントは優秀
最後にこれを実行しているエージェントは優秀だという内容をお伝えします。
自分で企業研究をされて資料化されている方です。会社としてではなく、ご自身で作成された資料です。
これまで2人ほどいらっしゃいました。
自分の言葉で語られ、企業の魅力などもしっかりと伝えてくれます。
優秀なエージェントに出会ったら
何より優秀なエージェントに出会うのが困難ですが、出会ったら確実に末永く関係を構築できるようにしましょう。
興味のある企業がある場合はそのエージェントに興味があることを伝えて、そのエージェント経由で受けることも有りだと思います。