ITエンジニアの未経験歓迎の求人が多いので、自分でも大丈夫かな?
不安がいっぱいだけど、どうなんだろう?
この悩みを解決します。
本記事の内容
- IT未経験がOKな理由がわかる
- IT未経験歓迎の求人の仕事内容
本記事の信憑性
私は外資系でHiring Managerや面接官として100名以上の採用に携わっています。採用を担当すると求人募集する側の心理が見えてきます。また、数多くのIT未経験者歓迎をしている会社への委託経験があります。
今回は、ITエンジニア未経験歓迎の求人について採用者観点で紹介していきます。
IT人材の求人が増えている背景
ニュースでもたびたび報道されていますが、エンジニアはかなりの人手不足です。
経済産業省の資料では、2030年までに最低でも16万人のIT人材が不足すると試算しています。
この需給のギャップは、IT人材の高齢化(供給の減少)とIT業界の拡大(需要の増加)で、今後さらに拡大していくことが予想されます。
未経験OKや未経験歓迎である理由
IT人材を不足を受けて、求人増えているから求人増えるのは当然!だから大丈夫!!と思うことは厳禁です。
中途採用を考える場合、人が足りていないことを補う "即戦力の人材" です。未経験では即戦力ではないので別の理由が存在します。
未経験OKな理由として、以下の4点を採用担当者(求人の出し手)としては考えます。
メモ
- 人手が足りないので取り敢えず人数の充足をする
- 専門的な知識を身につけられる土俵がある
- 人を将来的な投資と考えて人材を確保しておきたい
- 仕事内容が専門スキル不要なものが多い
人手が足りないので取り敢えず人数の充足をする
客先常駐の場合、お客様先に常駐させるメンバ数で売上が成立します。
お客様先に常駐すれば一人とカウントされ、仕事の内容を問わず売上が成立します。そのため、人数が少ないと売上が減るため、人数合わせのために人数を充足する場合があります。
もちろん会社としては人数分のお客様先で成果を出すことは求められます。
開発委託した際でも、なぜこの人は雇用されたのか不明な人が時々いらっしゃいます。
人材確保理由として、転職者もお客様もあまり良い転職となることはありません。私ならまずこのような会社は選びません。
専門的な知識を身につけられる土俵がある
自社のトレーニング部門があったり、サービスを持っている会社の場合、未経験者に向けたトレーニングプログラムがあります。
特に自社で未経験のサービス・プログラムを持っている場合、会社へのフィードバックをすることでサービス・プログラムを改善できますので、雇用側にとっても、転職側にとってもWin/Winな関係になります。
そのため、未経験者でも安全です。
人を将来的な投資と考えて人材を確保しておきたい
第二新卒などの場合、ポテンシャル採用を検討している会社があります。この場合、長期のレンジではなく、長期のレンジで人材の確保を考えています。
このような会社も育成プログラムがしっかりとしていますので、未経験でも安全です。
仕事内容に専門知識が不要なケース
仕事内容として、Excelに記載された内容を定期的に実行して確認する。というような仕事も沢山あります。
このような仕事は専門的なスキルは必要とせず、配られた資料に沿って仕事を行うのみです。
入社して仕事にはなりますが、ITエンジニアとして想像していた仕事内容とは乖離がある可能性があります。
未経験OKや未経験歓迎の求人
ITエンジニアとしての転職先は大きく3つの形態に分かれます。
メモ
- 自社開発企業: クライアント企業に派遣し、客先でクライアント企業の仕事を人材を提供する企業
- SIer (受託企業): クライアント企業からの依頼に基づきシステム開発を請け負って提供する企業
- 客先常駐型企業: 自社のサービス・製品を開発する企業 (メーカー企業なども含む)
この中で人気のある形態は1.自社開発型と2.SIer型です。人気があることに加えて、自社開発とSIerともに異経験者が多いと開発費(コスト)として、計上され利益損失にもなるため、開発経験者を優遇します。
上記から、未経験者OKや未経験歓迎の求人の7割・8割が、客先常駐の求人になっています。
仕事内容
客先常駐での仕事内容はお客様次第になります。ただし、未経験者がアサインされる仕事は専門的なスキルが必要であることはまずありません。
最初は先程説明した"人海戦術で対応できる仕事"ばかり回ってきます。
誰でもできる仕事が来るため、顧客単価も安くなり、給与も低めに抑えられがちになります。
悩みと働きやすさ
客先常駐であるため社内のつながりは希薄になり、私の友人は常に孤独感に苛まれていました。
働きやすさについては、客先に完全に依存します。
まとめ
メモ
- 募集理由を面接や転職エージェントにしっかり確認しましょう。とくに、未経験の人の教育やトレーニングの有無を確認します。
- もし、教育やトレーニングがない場合は応募を見送りましょう。
- 求人内容の形態をしっかりと把握して自分がITエンジニアとしてやりたい仕事であるか確認します。客先常駐の場合は、お客様先により求められるスキルや身につく経験が異なります。そのため、自分の思うようなキャリアを描くことが難しい。